学習編ではルーチンの仕組み——「何を・いつ実行するか」を保存して自動実行する機能——と画面の見方を整理しました。この実践編では、実際に手を動かします。
題材は 「毎朝のニュースまとめ」。「今日のAI・テック系ニュースを毎朝読みたいけど、自分で調べる時間が取れない」という状況を、ルーチンで解決します。一度作れば、翌朝から結果が自動で届くようになります。
このシリーズ(Claude Code を学ぶ)
- 基礎 ― 全体像と拡張機能の地図
- Skills(学習編)― 繰り返す手順を覚えさせる
- Skills(実践編)― 作って、つまずいて、直す
- Subagents(学習編)― 作業を別の文脈に切り出す
- Subagents(実践編)― 温泉宿を調べて比較する
- Hooks(学習編)― 特定のタイミングで自動実行する
- Hooks(実践編)― 編集したら自動でチェックを走らせる
- MCP(学習編)― 外部サービスへの接続口
- MCP(実践編)― Google ドライブ連携でつまずいた話
- Plugin(学習編)― 作った部品をひとつの箱にまとめる
- Plugin(実践編)― 便利設定を箱に詰めて配る
- Marketplace(学習編)― 箱を並べて配る
- Marketplace(実践編)― お店に公開し、取り込む
- 番外編 ― 拡張機能の選び方チートシート
- 拡張編① Agent Teams(学習編)― 複数のAIをチームで動かす
- 拡張編② Agent Teams(実践編)― 3人チームで多角的にレビューする
- 「これ実行していい?」が毎回つらい ― 権限モードと許可のバイパス
- マネジメント層のためのデスクトップアプリ入門 ― 非エンジニアのClaude Code
- API活用をスキル化する(学習編)― 反復作業を手順書にして再現する
- API活用をスキル化する(実践編)― タスク登録の流れを丸ごと再現する
- AIに動画をつくらせる(学習編)― スキルパックと外部APIの仕組み
- AIに動画をつくらせる(実践編)― スキルパックで動画を1本つくる
- Planモードと /goal(学習編)― 先に計画・完了条件で自走
- Planモードと /goal(実践編)― ストップウォッチで試す
- ルーチン(学習編)― 定期的な確認作業をAIに任せる
- ルーチン(実践編)― 朝の確認作業を自動化する(この記事)
ステップ1 ― ルーチンを作る
Claude Desktop を開き、上部の 「Code」タブ をクリックします。左サイドバーの 「ルーチン」 を選ぶと、中央に 「何を自動化しますか?」 という入力欄が表示されます。
今回は右上の 「新しいルーティン」 ボタンをクリックして、設定画面を開きます。以下のように入力してください。
| 項目 | 今回の入力値 |
|---|---|
| 名前 | 朝のニュースまとめ |
| 指示 | 今日のAI・テクノロジー分野の主要ニュースを5件、日本語で箇条書きにまとめてください。各ニュースは2〜3行で説明してください。ニュースがなければ「本日は特筆すべきニュースはありませんでした」とだけ返してください。 |
| 実行頻度 | 毎日(平日) |
| 実行先 | Remote |
ステップ2 ― 「今すぐ実行」で動作を確認する
設定を保存したら、スケジュール実行を有効にする前に、まず 「今すぐ実行」 を押します。その場でルーチンが1回実行され、結果が表示されます。
結果を見て、次の点を確認してください。
- ニュースが5件、日本語で届いているか
- 内容が読みやすい分量か(長すぎないか)
- 自分が知りたいジャンルのニュースが含まれているか
ステップ3 ― 指示文を調整する
「今すぐ実行」の結果を見て、「もう少しこうしたい」と感じたら指示文を書き直します。よくある調整の例です。
| 感じた不満 | 指示文への追記例 |
|---|---|
| 内容が長すぎる | 「各ニュースは1行以内で」 |
| 特定のジャンルに絞りたい | 「生成AIに関するニュースに限定してください」 |
| 件数を変えたい | 「5件」を「3件」や「10件」に変える |
| 別のフォーマットにしたい | 「箇条書き」を「重要度順の一覧」に変える |
調整したらもう一度「今すぐ実行」で確認。納得できる出力になるまで、この繰り返しです。1〜2回直せばたいてい落ち着きます。
ステップ4 ― スケジュールを有効にする
出力に満足できたら、スケジュールを有効にします。設定した実行頻度(今回は「毎日・平日」)に従って、以降は自動で実行されます。PCを閉じていても Remote で動くので止まりません。
翌朝アプリを開くと、自動で実行された結果が届いています。毎朝自分でニュースを調べていた時間が、届いた結果を読むだけの時間に変わります。
うまくいったら ― 自分の業務に置き換える
「朝のニュースまとめ」が動いたら、次は自分が毎日・毎週繰り返している確認作業を思い浮かべてみましょう。次の3つに「はい」と答えられる作業が、ルーチンに向いています。
- 同じ作業を毎週・毎日繰り返しているか?
- 手順がほぼ決まっていて、毎回あまり変わらないか?
- 結果を受け取って読むだけでよいか?
| 業務例 | 頻度 |
|---|---|
| 競合他社や業界の動向をまとめてもらう | 毎週 |
| 週初めに今週のタスクを整理してもらう | 毎週月曜 |
| 定期的に読んでいる資料の要点を抽出してもらう | 毎月 |
| チームへの定型連絡文の下書きを作ってもらう | 毎週金曜 |
よくある疑問
Q. ルーチンを止めたいときは?
「ルーチン」一覧から対象を選び、無効化を押すだけです。設定は残るので、また使いたいときは有効に戻せます。完全に消したい場合は削除を選んでください。
Q. 実行されたかどうか確認できる?
「ルーチン」一覧から対象のルーチンを開くと、直近の実行履歴と結果を確認できます。「動いたのか不安」という場合はここを見てください。
Q. 指示文が合っていなかったので急いで止めたい
一覧から無効化すれば、次のスケジュール実行は止まります。指示文を直してからまた有効にすればOKです。
まとめ
- ルーチンは 「名前・指示・実行頻度・実行先」の4つを入力するだけ で作れる。
- スケジュール実行の前に 「今すぐ実行」で1回確認する のが、失敗を防ぐいちばんのコツ。
- 指示文が合っていなければ 書き直して再確認。1〜2回で納得できることが多い。
- うまく動いたら、「毎週・毎日繰り返している別の確認作業」を次のルーチンの題材にする。