学習編ではルーチンの仕組み——「何を・いつ実行するか」を保存して自動実行する機能——と画面の見方を整理しました。この実践編では、実際に手を動かします。

題材は 「毎朝のニュースまとめ」。「今日のAI・テック系ニュースを毎朝読みたいけど、自分で調べる時間が取れない」という状況を、ルーチンで解決します。一度作れば、翌朝から結果が自動で届くようになります。

この記事でやること:ルーチンを1つ作る → 「今すぐ実行」で動かして結果を確認する → 指示文を調整する → スケジュールを有効にする。最後に、自分の業務に置き換えるための考え方も整理します。

このシリーズ(Claude Code を学ぶ)

  1. 基礎 ― 全体像と拡張機能の地図
  2. Skills(学習編)― 繰り返す手順を覚えさせる
  3. Skills(実践編)― 作って、つまずいて、直す
  4. Subagents(学習編)― 作業を別の文脈に切り出す
  5. Subagents(実践編)― 温泉宿を調べて比較する
  6. Hooks(学習編)― 特定のタイミングで自動実行する
  7. Hooks(実践編)― 編集したら自動でチェックを走らせる
  8. MCP(学習編)― 外部サービスへの接続口
  9. MCP(実践編)― Google ドライブ連携でつまずいた話
  10. Plugin(学習編)― 作った部品をひとつの箱にまとめる
  11. Plugin(実践編)― 便利設定を箱に詰めて配る
  12. Marketplace(学習編)― 箱を並べて配る
  13. Marketplace(実践編)― お店に公開し、取り込む
  14. 番外編 ― 拡張機能の選び方チートシート
  15. 拡張編① Agent Teams(学習編)― 複数のAIをチームで動かす
  16. 拡張編② Agent Teams(実践編)― 3人チームで多角的にレビューする
  17. 「これ実行していい?」が毎回つらい ― 権限モードと許可のバイパス
  18. マネジメント層のためのデスクトップアプリ入門 ― 非エンジニアのClaude Code
  19. API活用をスキル化する(学習編)― 反復作業を手順書にして再現する
  20. API活用をスキル化する(実践編)― タスク登録の流れを丸ごと再現する
  21. AIに動画をつくらせる(学習編)― スキルパックと外部APIの仕組み
  22. AIに動画をつくらせる(実践編)― スキルパックで動画を1本つくる
  23. Planモードと /goal(学習編)― 先に計画・完了条件で自走
  24. Planモードと /goal(実践編)― ストップウォッチで試す
  25. ルーチン(学習編)― 定期的な確認作業をAIに任せる
  26. ルーチン(実践編)― 朝の確認作業を自動化する(この記事)

ステップ1 ― ルーチンを作る

Claude Desktop を開き、上部の 「Code」タブ をクリックします。左サイドバーの 「ルーチン」 を選ぶと、中央に 「何を自動化しますか?」 という入力欄が表示されます。

「何を自動化しますか?」入力欄と「新しいルーティン」ボタンが表示されたルーチン画面
▲ 中央の入力欄に話しかけるか、右上の「新しいルーティン」ボタンから作成できる

今回は右上の 「新しいルーティン」 ボタンをクリックして、設定画面を開きます。以下のように入力してください。

項目今回の入力値
名前朝のニュースまとめ
指示今日のAI・テクノロジー分野の主要ニュースを5件、日本語で箇条書きにまとめてください。各ニュースは2〜3行で説明してください。ニュースがなければ「本日は特筆すべきニュースはありませんでした」とだけ返してください。
実行頻度毎日(平日)
実行先Remote
指示文はこのままコピーして使えます。 「AI・テクノロジー」の部分を「金融」「マーケティング」「自分の業界」などに書き換えるだけで、自分のニーズに合わせられます。

ステップ2 ― 「今すぐ実行」で動作を確認する

設定を保存したら、スケジュール実行を有効にする前に、まず 「今すぐ実行」 を押します。その場でルーチンが1回実行され、結果が表示されます。

ルーチンのテンプレート一覧。各テンプレートには名前・説明・実行スケジュールが表示される
▲ テンプレートには名前・説明・実行スケジュールが設定済みで、選ぶだけですぐ使える

結果を見て、次の点を確認してください。

  • ニュースが5件、日本語で届いているか
  • 内容が読みやすい分量か(長すぎないか)
  • 自分が知りたいジャンルのニュースが含まれているか

ステップ3 ― 指示文を調整する

「今すぐ実行」の結果を見て、「もう少しこうしたい」と感じたら指示文を書き直します。よくある調整の例です。

感じた不満指示文への追記例
内容が長すぎる「各ニュースは1行以内で」
特定のジャンルに絞りたい「生成AIに関するニュースに限定してください」
件数を変えたい「5件」を「3件」や「10件」に変える
別のフォーマットにしたい「箇条書き」を「重要度順の一覧」に変える

調整したらもう一度「今すぐ実行」で確認。納得できる出力になるまで、この繰り返しです。1〜2回直せばたいてい落ち着きます。

ステップ4 ― スケジュールを有効にする

出力に満足できたら、スケジュールを有効にします。設定した実行頻度(今回は「毎日・平日」)に従って、以降は自動で実行されます。PCを閉じていても Remote で動くので止まりません。

翌朝アプリを開くと、自動で実行された結果が届いています。毎朝自分でニュースを調べていた時間が、届いた結果を読むだけの時間に変わります。

一覧画面で管理できます。 登録したルーチンはサイドバーの「ルーチン」画面に一覧で並びます。有効・無効の切り替えや内容の編集はここから行えます。「しばらく止めたい」なら無効化するだけ。設定は残るので、後から再開できます。

うまくいったら ― 自分の業務に置き換える

「朝のニュースまとめ」が動いたら、次は自分が毎日・毎週繰り返している確認作業を思い浮かべてみましょう。次の3つに「はい」と答えられる作業が、ルーチンに向いています。

  • 同じ作業を毎週・毎日繰り返しているか?
  • 手順がほぼ決まっていて、毎回あまり変わらないか?
  • 結果を受け取って読むだけでよいか?
業務例頻度
競合他社や業界の動向をまとめてもらう毎週
週初めに今週のタスクを整理してもらう毎週月曜
定期的に読んでいる資料の要点を抽出してもらう毎月
チームへの定型連絡文の下書きを作ってもらう毎週金曜

よくある疑問

Q. ルーチンを止めたいときは?

「ルーチン」一覧から対象を選び、無効化を押すだけです。設定は残るので、また使いたいときは有効に戻せます。完全に消したい場合は削除を選んでください。

Q. 実行されたかどうか確認できる?

「ルーチン」一覧から対象のルーチンを開くと、直近の実行履歴と結果を確認できます。「動いたのか不安」という場合はここを見てください。

Q. 指示文が合っていなかったので急いで止めたい

一覧から無効化すれば、次のスケジュール実行は止まります。指示文を直してからまた有効にすればOKです。

まとめ

  • ルーチンは 「名前・指示・実行頻度・実行先」の4つを入力するだけ で作れる。
  • スケジュール実行の前に 「今すぐ実行」で1回確認する のが、失敗を防ぐいちばんのコツ。
  • 指示文が合っていなければ 書き直して再確認。1〜2回で納得できることが多い。
  • うまく動いたら、「毎週・毎日繰り返している別の確認作業」を次のルーチンの題材にする。