学習編では、動画が「台本 → 画像 → 音声 → 組み立て」という分担で組み上がる仕組みを見ました。この実践編では、実際に スキルパックを使って動画を1本つくるまでを、Code タブの操作に沿ってたどります。
.env に手入力 → ③Codeタブで「◯◯の動画を作って」と指示 → ④スタイル・素材・字幕を対話で確認 → ⑤動画を書き出す。最後に、自分の声を使う方法と完成後のカスタマイズにも触れます。
このシリーズ(Claude Code を学ぶ)
- 基礎 ― 全体像と拡張機能の地図
- Skills(学習編)― 繰り返す手順を覚えさせる
- Skills(実践編)― 作って、つまずいて、直す
- Subagents(学習編)― 作業を別の文脈に切り出す
- Subagents(実践編)― 温泉宿を調べて比較する
- Hooks(学習編)― 特定のタイミングで自動実行する
- Hooks(実践編)― 編集したら自動でチェックを走らせる
- MCP(学習編)― 外部サービスへの接続口
- MCP(実践編)― Google ドライブ連携でつまずいた話
- Plugin(学習編)― 作った部品をひとつの箱にまとめる
- Plugin(実践編)― 便利設定を箱に詰めて配る
- Marketplace(学習編)― 箱を並べて配る
- Marketplace(実践編)― お店に公開し、取り込む
- 番外編 ― 拡張機能の選び方チートシート
- 拡張編① Agent Teams(学習編)― 複数のAIをチームで動かす
- 拡張編② Agent Teams(実践編)― 3人チームで多角的にレビューする
- 「これ実行していい?」が毎回つらい ― 権限モードと許可のバイパス
- マネジメント層のためのデスクトップアプリ入門 ― 非エンジニアのClaude Code
- API活用をスキル化する(学習編)― 反復作業を手順書にして再現する
- API活用をスキル化する(実践編)― タスク登録の流れを丸ごと再現する
- AIに動画をつくらせる(学習編)― スキルパックと外部APIの仕組み
- AIに動画をつくらせる(実践編)― スキルパックで動画を1本つくる(この記事)
- Planモードと /goal(学習編)― 先に計画・完了条件で自走
- Planモードと /goal(実践編)― ストップウォッチで試す
- ルーチン(学習編)― 定期的な確認作業をAIに任せる
- ルーチン(実践編)― 朝の確認作業を自動化する
STEP1 ― スキルパックを作業フォルダに置く
まず動画づくり用の作業フォルダを1つ用意します(デスクトップに新規フォルダでOK)。入手したスキルパック(.claude フォルダ)を、その作業フォルダの中に配置してください。これがスキルパックの本体です。Claude Desktop の Code タブで、この作業フォルダを開きます。
.claude(スキルパック本体)を置くSTEP2 ― APIキーを .env に手入力する
画像生成・音声合成の外部サービスを使うため、それぞれのAPIキー(サービスを利用するための合鍵)を .env(設定値をまとめて書いておくファイル)に設定します。まずは Code タブで .env の雛形を作ってもらいましょう。
.env ファイルを作成してください(値は空欄のままでかまいません)。・画像生成APIのキー
・音声合成APIのキー
・音声モデルのID
雛形ができたら、ファイルを直接開いて、各サービスで取得したキーを手で貼り付けて保存します。
.env ファイルを直接編集して入力してください。チャット経由でキーを渡すのはセキュリティ上おすすめできません。.env の中身は画面共有・録画に映さないよう注意します。取得していない項目は空欄のままで問題ありません。
STEP3 ―「◯◯の動画を作って」と指示する
準備ができたら、Code タブのチャット欄でつくりたい動画のテーマを伝えます。
すると、スキルパックが動き出し、動画づくりに必要なことを順番に質問してきます。台本は用意済みか、どんな雰囲気にしたいか——自分のつくりたい動画に合わせて、その都度答えていきます。
STEP4 ― スタイル・素材・字幕を対話で確認する
スキルパックは、おおむね次のようなステップで進みます。各段階で内容を確認し、気になれば修正を指示できます。
| 段階 | 確認すること |
|---|---|
| コスト概算 | おおよその費用感を先に確認 |
| 画像スタイル選び | 用意されたスタイルから雰囲気を選ぶ |
| 素材の確認 | 生成された画像の方向性をチェック |
| プレビュー | 動画の流れと音声を再生して確認 |
| 字幕レビュー | 字幕の内容・位置を確認し、必要なら修正 |
| 書き出し | 問題なければ動画ファイルに書き出し |
「自分のイメージがまだ曖昧」という場合でも、提示された選択肢から選ぶだけで方向性が決まっていくので心配ありません。書き出しまで進めば、動画ファイルとしてダウンロードできます。
自分の声を使うには
ナレーションを自分の声にしたい場合は、事前に自分の声を短く録音し、音声サービス側で音声モデル(自分の声を再現するためのデータ)を作成します。作成するとモデルID(そのデータを指し示す番号)が発行されます。あとは、それを .env の「音声モデルのID」欄に差し替えて保存するだけです。次に動画をつくると、自分の声のナレーションで生成されます。
完成後のカスタマイズ
動画ができたあとも、Code タブのチャットでそのまま追加の注文ができます。
- 「用意したこの画像を使って差し替えて」
- 「BGMをこのファイルに変えて」
- 「字幕の位置を下に寄せて」
こうしたやり取りを重ねて、自分だけの動画制作フローに育てていけるのが、スキルパックの面白いところです。
まとめ
- スキルパックを作業フォルダに置き、APIキーを
.envに手入力すれば準備完了。 - Codeタブで 「◯◯の動画を作って」 と伝え、スタイル・素材・字幕を対話で確認しながら書き出す。
- APIキーは チャットに貼らず、
.envを直接編集。画面に映さない。 - 自分の声は 音声モデルIDを
.envに差し替えるだけで反映できる。 - 完成後もチャットで追加注文でき、自分専用の制作フローに育てられる。