「毎朝同じ確認をしている」「週に一度、決まった調べものをしている」。こういった繰り返しの作業は、Claude Desktop に任せてしまえます。

その仕組みが ルーチン です。「何をするか」と「いつ実行するか」をセットで登録しておくと、指定した時刻が来るたびにAIが自動で動いてくれます。一度設定すれば、あとは結果が届くのを待つだけです。

ひとことで言うと:ルーチンは「指示文+実行頻度」を保存しておける機能。毎日・毎週・指定時刻に自動でAIが動く。PCを閉じていても実行されるので、翌朝には結果が届いている。まず「今すぐ実行」で動作を確認してから、スケジュールに切り替えるのが安全な始め方です。

このシリーズ(Claude Code を学ぶ)

  1. 基礎 ― 全体像と拡張機能の地図
  2. Skills(学習編)― 繰り返す手順を覚えさせる
  3. Skills(実践編)― 作って、つまずいて、直す
  4. Subagents(学習編)― 作業を別の文脈に切り出す
  5. Subagents(実践編)― 温泉宿を調べて比較する
  6. Hooks(学習編)― 特定のタイミングで自動実行する
  7. Hooks(実践編)― 編集したら自動でチェックを走らせる
  8. MCP(学習編)― 外部サービスへの接続口
  9. MCP(実践編)― Google ドライブ連携でつまずいた話
  10. Plugin(学習編)― 作った部品をひとつの箱にまとめる
  11. Plugin(実践編)― 便利設定を箱に詰めて配る
  12. Marketplace(学習編)― 箱を並べて配る
  13. Marketplace(実践編)― お店に公開し、取り込む
  14. 番外編 ― 拡張機能の選び方チートシート
  15. 拡張編① Agent Teams(学習編)― 複数のAIをチームで動かす
  16. 拡張編② Agent Teams(実践編)― 3人チームで多角的にレビューする
  17. 「これ実行していい?」が毎回つらい ― 権限モードと許可のバイパス
  18. マネジメント層のためのデスクトップアプリ入門 ― 非エンジニアのClaude Code
  19. API活用をスキル化する(学習編)― 反復作業を手順書にして再現する
  20. API活用をスキル化する(実践編)― タスク登録の流れを丸ごと再現する
  21. AIに動画をつくらせる(学習編)― スキルパックと外部APIの仕組み
  22. AIに動画をつくらせる(実践編)― スキルパックで動画を1本つくる
  23. Planモードと /goal(学習編)― 先に計画・完了条件で自走
  24. Planモードと /goal(実践編)― ストップウォッチで試す
  25. ルーチン(学習編)― 定期的な確認作業をAIに任せる(この記事)
  26. ルーチン(実践編)― 朝の確認作業を自動化する

ルーチン画面を開く

Claude Desktop を開いたら、上部の 「Code」タブ をクリックします。左サイドバーに 「ルーチン」 が表示されるので、クリックしてください。

Claude Desktop のルーチン画面。「何を自動化しますか?」入力欄と「+新しいルーティン」ボタンが表示される。
▲ 上部「Code」タブ → 左サイドバー「ルーチン」の順に開く

ルーチン画面には、中央に 「何を自動化しますか?」 という入力欄があります。ここに自然な言葉で「やってほしいこと」を書くだけでルーチンを作り始めることができます。右上の 「新しいルーティン」 ボタンからも同じ操作ができます。

テンプレートから始める方法もある

入力欄の下には 「またはテンプレートから始める」 というセクションがあり、よく使われるルーチンの雛形が並んでいます。

ルーチンのテンプレート一覧。BriefingやEmail triageなどのカードが並ぶ。
▲ テンプレートを選ぶと設定が自動で入力された状態から始められる

この中で、はじめての方に試しやすいのが 「Briefing」(ブリーフィング=要点のまとめ)です。カレンダー・メール・メッセージの内容を毎朝まとめて届けてくれるルーチンで、Google CalendarやGmailと連携します。「まず動かして感覚をつかみたい」という方は、ここから始めるのが最も手っ取り早いです。

テンプレートは出発点にすぎません。 選んだあとに指示文や実行頻度を自由に変更できます。まずテンプレートを選んで、自分の用途に合わせて書き換える——という進め方が効率的です。

ルーチンの基本構成

ルーチンを作るときに設定するのは、主に次の項目です。

設定項目内容
名前自分が管理するためのラベル朝の情報収集
指示AIへの命令文。普通の言葉でOK今日のAI関連ニュースをまとめてください
実行頻度いつ動かすか毎日・毎週月曜・毎時など
実行先クラウドか自分の端末か(後述)Remote または Local

RemoteとLocal ― どちらで動かすか

実行先には RemoteLocal の2種類があります。

種類何が違うか向いている使い方
Remoteクラウドで動く。PCの電源を切っていても実行されるニュースのまとめ、定時のリマインドなど
Local自分の端末で動く。端末のファイルに直接アクセスできる手元のフォルダを読んで整理するなど
迷ったら Remote から始めましょう。 「PCを閉じていても翌朝には結果が届いている」という使い方ができるので、多くの日常的な確認作業はRemoteで十分対応できます。

どんな作業に向いているか

ルーチンが効果を発揮するのは、次の条件が重なる作業です。

  • 定期的に繰り返す——毎日・毎週など、周期が決まっている
  • 毎回ほぼ同じ手順——確認・まとめ・一覧化など、パターンが安定している
  • 結果を読むだけでよい——AIに調べてもらって、届いた結果を確認するだけでいい
業務例頻度
今日のニュースや業界動向をまとめてもらう毎朝
週初めにその週のタスクを整理してもらう毎週月曜
決まった調査レポートを自動で作成してもらう毎週・毎月
気になるキーワードの最新情報を収集してもらう毎日・毎週

逆に、向かない作業

  • 一度きりの作業——繰り返さないなら、普通のチャットで依頼するほうが早い
  • 毎回内容が大きく変わる判断——固定の指示文では対応しきれない複雑な判断は苦手

まず「今すぐ実行」で確かめる

ルーチンを登録したら、いきなりスケジュール実行にするのではなく、まず 「今すぐ実行」 を使ってみましょう。スケジュールとは関係なく、その場で1回だけ実行して結果を確認できます。

「出力が長すぎる」「知りたい内容とズレている」といった場合は、指示文を少し書き直してもう一度実行。これを繰り返して納得できたら、スケジュールを有効にします。

指示文のコツ。「変化がなければ『変化なし』とだけ返してください」という一文を末尾に加えると、毎回長い報告が届くのを防げます。差分がないときはひと言で済むので、読む手間がぐっと減ります。

ルーチンの管理 ― 止めるのも簡単

登録したルーチンは一覧画面からいつでも管理できます。「しばらく止めたい」なら無効化、「もう使わない」なら削除するだけです。設定を全部消さなくても無効化しておけば後から再開できます。

▶ 実践編につづく

次回は実際に手を動かします。「朝の情報収集」を例に、ルーチンを一から作って「今すぐ実行」で動作確認し、スケジュールに切り替えるまでの流れを、画面の操作手順に沿って確かめます。

ルーチン(実践編)― 朝の確認作業を自動化する →

まとめ

  • ルーチンは 「指示文+実行頻度」を保存して定期的に自動実行する 機能。Claude Desktop の「Code」タブ → 「ルーチン」から設定する。
  • 作成は 「何を自動化しますか?」欄に話しかけるだけ。テンプレートを選んでカスタマイズする方法もある。
  • 実行先は Remote(クラウド・PCを閉じても動く)Local(自分の端末で動く) の2種類。迷ったらRemoteから。
  • 登録したらまず 「今すぐ実行」で1回確認。納得できたらスケジュールを有効にする。
  • 止めたいときは一覧画面から 無効化するだけ。設定は残るので後から再開できる。