本シリーズで、Claude Code の6つの拡張機能——Skills・Subagents・Hooks・MCP・Plugin・Marketplace——をひとつずつ見てきました。一通り読み終えると、今度は逆向きの悩みが出てきます。「で、いま自分がやりたいことには、結局どれを使えばいいの?」
機能を順番に覚える地図は描けました。番外編となる今回は、それを「こういう時は、これ」で引ける早見表にひっくり返します。手元に置いて、迷ったら見返す——そんな1枚です。
STEP1|まず「部品をえらぶ層」を上から当てる
やりたいことを、次の4つに上から順番に当ててみてください。当てはまった最初の1つが、いま使うべき機能です。
| やりたいこと | 使う機能 | ひとことで |
|---|---|---|
| ① 外部サービス・データに触れたい Drive・GitHub・DB・API | MCP | 外部とつなぐ「配管」 |
| ② 必ず・自動で・確実に実行したい 人の判断に頼らずコードで | Hook | 自動で動く「門番」 |
| ③ 重い作業を隔離・並列したい 調査・探索・並行処理 | SubAgent | 別働隊・隔離部屋 |
| ④ 決まった手順を再利用したい AIが文脈で判断して適用 | Skill | 手順のマニュアル |
STEP2|作った部品が増えてきたら「まとめて配る層」
部品を1つ作って終わり、ならここは不要です。複数の部品がそろい、チームや他の環境にも展開したくなったときに初めて出番が来ます。
| 状況 | 使う機能 | ひとことで |
|---|---|---|
| 4つの部品を一式に束ねて 再利用・チーム配布したい | Plugin | 一式に束ねる入れ物 |
| 束ねた箱を公開・ 社内標準化したい | Marketplace | 束を並べる売り場 |
それでも迷ったら ― 2つの「決め手」
似ていて混ざりやすい組み合わせがあります。最後はこの一言で割り切ってください。
Skill か Hook か
AIの判断に任せてよい=Skill / 絶対に確実に走らせたい=Hook。「やってくれたら嬉しい」程度なら Skill、「やらないと困る」なら Hook です。コミット前のチェックや整形のように“抜けると事故になる”ものは Hook に寄せます。
Skill か SubAgent か
やり方を教えたい=Skill / 作業場所(文脈)を分けたい=SubAgent。手順そのものを覚えさせたいなら Skill、本筋の会話を汚さずに重い調査だけ別室で回したいなら SubAgent です。
まとめ ― 覚えるのではなく、引く
拡張機能は、全部を暗記するものではありません。やりたいことが出てきたら、この表に当てて引く。その使い方ができれば十分です。シリーズ本編で「それぞれが何者か」を、この番外編で「いつ使うか」を押さえました。あとは、手を動かしながら自分の地図を埋めていくだけです。
本シリーズはこれで一区切りです。新しいトピックが出てきたら、また追記していきます。お付き合いいただきありがとうございました。
このシリーズ(全13回+番外編・拡張編)
- 基礎 ― 全体像と拡張機能の地図
- Skills(学習編)― 繰り返す手順を覚えさせる
- Skills(実践編)― 作って、つまずいて、直す
- Subagents(学習編)― 作業を別の文脈に切り出す
- Subagents(実践編)― 温泉宿を調べて比較する
- Hooks(学習編)― 特定のタイミングで自動実行する
- Hooks(実践編)― 編集したら自動でチェックを走らせる
- MCP(学習編)― 外部サービスへの接続口
- MCP(実践編)― Google ドライブ連携でつまずいた話
- Plugin(学習編)― 作った部品をひとつの箱にまとめる
- Plugin(実践編)― 便利設定を箱に詰めて配る
- Marketplace(学習編)― 箱を並べて配る
- Marketplace(実践編)― お店に公開し、取り込む
- 番外編 ― 拡張機能の選び方チートシート(この記事)
- 拡張編① Agent Teams(学習編)― 複数のAIをチームで動かす
- 拡張編② Agent Teams(実践編)― 3人チームで多角的にレビューする